2015年7月10日金曜日

アップルジャム第四章

ども、おっしーっす!!

ぶれめ堂では、ゲームを出す時に結構な量のシナリオを書き込んで世界観の設定を決めます。
一般的なゲーム会社などがどうやっているのかは知りません。
そもそもゲームなんて作ったことが無い人で作っているので・・・・。

今日はアップルジャム(バージョン4?)を出す為に準備中のシナリオの一部を出します。
ただ、色々と書き込んでもアップルジャムのゲームシステムだと表現できないんですよね・・・・。
致しかたないとはいえ、ちょっとさみしいですw

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一説によると、ワイトは暗闇で活動し特に知能の高い生物の血を好んだという。
ワイトの森はその名の通り、ワイトが住んでいたとされる森だ。

森に住む村人は夜になると、ワイトを恐れ交代で見張りをしていた。
しかし数人の見張りではワイトの犠牲者を減らすことすらできず、皆は各々を守るために夜中心の生活を強いられることになった。
今ではワイトも絶滅し、姿を見ることは無くなってしまったが、村人は今でもワイトを恐れ、口々にその伝説を伝え合っていた。

そのワイトの伝説の中に、こんな詩がある。
「燃える、燃える、軌跡を辿れ、やがて炎は、彩りをも燃やす。」

今となってはこの詩の意味を知る者はいないが、村人が子供を寝かしつける時、必ずこの詩を繰り返し、暗闇を好むワイトを遠ざける「おまじない」の様なものとして伝わっていた。

ワイトが絶滅して数百年ののち、その深い森を支配したのは巨大な蜘蛛だった。
蜘蛛は時に家畜を襲う事はあっても、こちらから何もしない限りは決して人を襲う事はなく、ワイトの森はビオック王国において「一番安全な場所」という者もいるほどだった。

私はビオック王より、とある任務を授けられた学者だ。
その任務とは、過去の書物を調べ、建国前におけるこの大地の営みについて調査し、そして現在に至る経緯を推察するといったものだ。

全ての物事には過去があり、そして未来に繋がっている。
過去を学び、未来に役立てようというビオック王の聡明さに、私は驚いた。
いや、正直に言おう。
この長きに渡る戦争を起こした先代のビオック王から今に至るまで、王という者は国土にしか興味が無く、知のかけらすら無いものだと私は決めつけていたのだ。

まあいい、王の資質は今の任務に何の関係もない、ともかくだ、私はそういった経緯で今、この調査書をしたためているのである。
そして、私がまず考えたのは、この広大なビオック国においても最も古い歴史があるとされるワイトの森について調べてる必要がある事だ。

ワイトの森に関する書物は、他の地方と比較した時、どちらかと言えば少ない。
やはり歴史が古いために残っていないのか、それとも村人の過去を重んじない気質のせいか、ともかく私はこの少ない書物の中から、ワイトの森の過去について紐解く必要があるのである。

そして書物を読み進めて行く中で、ひとつの疑問が私の中に浮かんできた。
それは「蜘蛛」である。
多くの書物には、ワイトに関する「恐怖」や「習性」そして「特徴」を記してあるが、現在の森を歩きまわる、この「蜘蛛」に関する記述が見当たらないのだ。
いつ、どのようにしてこの蜘蛛はワイトの森に産まれ、そしてどのようにしてこの様な巨大な姿に変貌したのか、それが解らないのである。
この蜘蛛の過去さえわかれば、ワイトの絶滅に関するヒントが得られるのではないか、そう考えた私はワイトの森で、ひと月の間の毎日、木の間を行き交う蜘蛛の観察をはじめる事にした。

余談ではあるが、私は歴史学者であり生き物の生態には何の興味もない。そして蜘蛛はどちらかと言えば、苦手な部類である。
まさかその蜘蛛を真剣に調査する事が歴史解明の鍵になる可能性があるとは、皮肉なものである。

数日も観察したところ、私はある事に気がついた。
それは蜘蛛が歩くルートに、何がしかの規則的なものがある事だ。

2 件のコメント:

  1. 続きは公開しますか?中途半端に終っているんで気になるんですけど?

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    1. つ・・・続きはWEBで・・・
      あ、これWEBか・・・・(-_-;)

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